木製の鋳型に油脂を注入し、約一週間後に鋳型をはずしたところ、油脂の自重によって長方形が保てず、油脂はゆっくりと崩れ落ちました。何者かによって抜き去られたようなクジラの背骨の傷跡が、残骸の間のところどころに見えています。温度の変化によって液体から固体、気体へと変化する油脂は「彫刻の変化」をテーマにした今回の作品において重要な意味を持っています。


拘束のドローイング9:西洋の拘束
DRAWING RESTRAINT 9 : Occidental Restraint
2005


金沢21世紀美術館解説より