この部屋いっぱいに広がるのは、プラスティックで鋳造した大型の彫刻作品です。まず、フィールド・エンブレムの鋳型に流し込まれた油脂が固まり。その鋳型をはずしたことによって油脂は崩れて広がります。それを元にバーニーはプラスティックで鋳造したのです。
DR9の映像作品の中で、船のデッキ上でアルミ製の鋳型に押しとどめられていた油脂が、拘束していたバーが取り除かれたために、崩れ落ちた形そのままに残されました。
拘束していたバーの部分は、彫刻では空洞となって残っています。同じく映像作品の中に出てくるウインチもプラスティックで鋳造され、ケーブルの細部に至るまで忠実に再現されています。素材の白が浄化を表し、通路を横切りながらその先に物語をつなげていきます。

拘束のドローイング9:セティシャ(クジラ目の動物の総称)
DRAWING RESTRAINT 9 : Cetacea
2005


金沢21世紀美術館解説より