優雅な曲線を持つ6つのアクリルケースには、それぞれ6枚のドローイングが収められていて、ドローイングを縁取る透明な額にはカビのように繁殖するナイロン繊維で覆われ、実験に使うシャーレのようにも見えます。
潤骨油ゼリー、グラファイト、水彩によって描かれた繊細なタッチのドローイングには、詩的で官能的なイメージが描かれています。
また、それぞれのアクリルケースには詩的なタイトルがついています。
例えば、「誕生の破片」は、受精の後の細胞分裂による亀裂を表し、抵抗から自由になってはじける官能的な瞬間を表しているのです。
6つのアクリルケースは筏のように列を作り、次の展示室に向かうように並べられ物語が続くことを示唆しています。


拘束のドローイング8:「ガリーナ」の頂上
DRAWING RESTRAINT 8 : Galena Summit
2003


拘束のドローイング8:帰らざる河
DRAWING RESTRAINT 8 : The River of No Return
2003


拘束のドローイング8:コンディション2003
DRAWING RESTRAINT 8 : Condition 2003
2003


拘束のドローイング8神聖なるニジンスキー/ロンバルディアの枢軸
DRAWING RESTRAINT 8 : Celestial Nijinsky / Lombardi Axis
2003


拘束のドローイング8:(発生時の細胞層の)陥入
DRAWING RESTRAINT 8 : Invagination
2003


拘束のドローイング8:誕生の破片
DRAWING RESTRAINT 8 : Natal Cleft
2003


金沢21世紀美術館解説より